canとable toの違い どっちも「できる」?

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僕はフランス語を話すことがでできません。
I cannot speak French.

学校で何気に習った、 「can」と「able to」、 
どちらも同じ、
「○○することができる」
「○○可能である」
と習いませんでしたか?

ふたつとも意味は同じなのですが、 実はニュアンスは微妙に違うようです。

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僕には、
「able toが聞きなれないのでカッコよく使ってみよう」
という時期がありました。
それは実はちょっと恥ずかしいことだったようです。

ネイティブスピーカーは、「able to」という表現をあまり使いません。
それにはちゃんと文法的な背景があるのです。

僕たちはネイティブスピーカーではないので、文法が正確である必要はないのですが、間違った表現を好んで使用するより、少しでもマシな表現を使いたいですからね。

ではその違いは何でしょう? 違いは、、、

「can」と「able to」その違いは?

can → できる
able to → (物理的に)可能である

「can」は、物理的に可能な場合にも使われますが、able toは、「物理的」なニュアンスが含まれないと使用しないです。
例えば、
「ネットでable toの意味を今すぐ調べて!」 
と言われた時、 I cannot do it.
と言った場合は、広い意味でできないとなりますが、
I am not able to do it.
と言った場合は、
「ネットに繋ぐことができない」
「そもそも調べ方がわからない」
など、物理的に不可能なことを限定して(強調して)言っていることになります。

Nearly 100,000 people are still unable to return to their homes because of high levels of radiation.

 上記はBBCニュースからの引用です。
福島第一原発関連のニュースですが、
「10万人近くの人々が高レベルの放射性物質の影響で今なお帰宅できずにいる」
と書かれています。
「unable to」を使うことで、「物理的に帰宅できない」と強調されているのがわかります。

I cannot speak English.

ということで、
I cannot speak English.
はありですが、
I am not able to speak English.
は基本的になしです。
「物理的に英語を話すことができない」
というのは奇妙な表現なので。。

と思っていたのですが、 カナダ人観光客(つまりネイティブスピーカー)が、
I am not able to speak Japanese.
と言っていたのを聞いたことがあります。
よっぽど、「無理」ってのを強調したかったのだと思います。

許可を得るときもable toは使えない

「can」には、
「○○してもよいですか?」
の意味はありますが、
「able to」には許可を得るような表現はありません。

なので、例えば、
「質問してもいいですか?」
と聞く時に、
Can I ask a question?
はアリですが、
Am I able to ask a question?
という表現はニュアンス的にかなり違和感を覚えます。
てか、おかしいです。

同様に、
Can I help you?
はアリですが、
Am I able to help you?
はおかしいです。

未来のことを話す場合はable toも使う

こちらは学校で習ったと思いますが、未来形の場合は、able toは使用可能です。
具体的には、
I don’t think I will be able to do it tomorrow.
のような感じです。

使い分けがよくよくわからない時は

英語学習者はネーティブスピーカーではないので、ようは伝わればいいと思うのです。

なので、
canとable toの使い分けに迷った時は、とりあえずcan。 文法としてつじつまが合わない時のみable toを使い分ければいいと思います。
canには、「物理的に無理」という意味も含まれるし。。

英語指導者からは怒られそうなシメですが、僕は英語でのコミュニケーションはそんなものだと考えています。